脚の痛みにプラセンタ注射 最終回
どんよりが続く東京
五月晴れはいずこ?
5月病なんて言葉もありますし、
めくるめく いえ(笑) 目まぐるしく変わる
天気や気温に振り回されないように
体調、しっかり整えていきましょうね❣️
さてプラセンタ治療についてはこれが〆です。
生体製剤の安全性はどう保たれているか。
どのような症状に向いているのか。
そして、個人的ですがプラセンタ治療に迷った理由も。
また、末尾に資料を付けました。
米印みたいなマークだとアップできないので
参照ありは【 】を使いました。
まず、プラセンタの安全性から!
プラセンタは製品によって原料が違います。
(こちらの⇒ 続続 に書いています)
注射剤には【ヒト胎盤由来のプラセンタ】が使われており、
下記の安全策がとられています。
製造方法では、
酸による加水分解によって
プラセンタ中のたんぱく質をアミノ酸に分解し、
最終滅菌は 121℃で30分間 行われる。
胎盤の提供者については、
「狂牛病の問題が起きた時期に
危険地域への渡航歴がないかの確認含め、
感染症リスクのない国内の健康な女性から
提供された胎盤を使用している。
内服薬、化粧品の原料は『ブタ・ウマプラセンタ』で、
ヒトプラセンタと同様の製造工程で作られているそうです。
また現在は、
『ウシプラセンタは原料に含めてはならない』
ことになっています。
狂牛病の問題が起きたことで
【厚生労働省からの通知】があり
以来、ウシプラセンタは使われていません。
ヒト型狂牛病(変異型クロイツフェルト・ヤコブ病)についても、
一時、かなり取り沙汰されでいましたが、
日常生活においてこの病気への感染リスクが低く
(1億人あたり0.04人 国立がんセンター)
現在まで一例もないそうですが、
この病気の感染予防策として現在、
ヒト胎盤由来のプラセンタの使用歴がある人は
万一を考え献血。してはいけないという
【献血制限】の措置がとられています。
次に、プラセンタの副作用について触れておきます。
医療現場で50年以上使われている注射剤は
これまで重大な副作用の報告がなく、
あるとすれば注射をした部分の“痛みや腫れ”で
これ以外の副作用の心配はほぼない
とのことです。
さてプラセンタ治療はどのような疾患に有効なのでしょうか?
『著効のあった疾患』を 『科』ごとにまとめました。
内科 頭痛、口内炎、食欲不振、肝炎、るいそう、
貧血、十二指腸潰瘍
整形外科 肩こり、五十肩、腰痛、ひざ痛、
筋肉痛、関節痛
婦人科 更年期障害、生理痛、冷え性
皮膚科 肌荒れ、乾燥肌
神経科 うつ病
眼科 視力低下
耳鼻科 耳鳴り、めまい、臭覚低下
歯科口腔か 歯槽膿漏
その他 手術・外傷の治療促進 抗がん剤、
放射線治療の副作用軽減
次に、【かなり有効だったもの】です。
内科 喘息、肝硬変、腎炎、糖尿病、ネフローゼ、
高血圧、狭心症
整形外科 むちうち、リウマチ
婦人科 乳汁分泌不全、生理不順、無月経、
不妊症、子宮筋腫
皮膚科 アトピー性皮膚炎、しみ、脱毛症、水虫
神経科 自律神経失調症、不眠症
泌尿器科 夜尿症、性欲低下
眼科 眼精疲労、
耳鼻科 アレルギー性鼻炎、メニエール病
歯科口腔科 味覚低下
(クリニックの資料より抜粋)
この中にある、更年期症状、アレルギー
アレルギー性の喘息、メニエール病は
私も持病としてあるので、
効果を期待して自分を観察していました。
半年間で約20本注射してきて、
上記への個人的な感想は、
今のところハッキリした体感がありません。
これまで書いて来たとおり、
『石灰沈着性腱炎』の痛みの緩和には実感がありましたので
症状が強いほど効果を感じやすいということは
考えられると思います。
最後に、あれほど痛みに悩まされながら、
なぜ私はプラセンタ治療を迷ったかという話を少し。
それは、矛盾を感じたからです。
検査方法が確立しない限り、残念ながら
プラセンタ注射のマイナス面だと私は考えていますが、
プラセンタ注射を検討される方には、
ここを、流さないで考えてみていただきたい
という意味合いで書いておきたいと思います。
先にも晴れている【献血制限】のことです。
事故や病気のリスクは誰にもあります。
何が起こるかなんてわからない…
すべての人にとって輸血の可能性は
ゼロではありませんよね⁈
”この”ポイントでみてみると……
「(血を)私はもらう、でも、私はあげない(あげられない)」
プラセンタ注射を1本でも打つと
これと同じことになってしまう
プラセンタ注射の残念な部分だと私は思っています。
また私は個人的に『臓器提供希望者』で、
使えるものはすべて提供したいと決めており
保険証裏に明記し、周りにも宣言し、
いい状態で渡せるよう生活に気をつけてきたつもりです。
この【臓器提供】も、条件付とはいえできなくなります。
この2つは、ある意味リスクですよね!
たとえば、更年期の治療にはHRTや漢方があります。
美肌への道は、たくさんの方法があります。
他にリスクのない治療法や対処策があるのに
プラセンタを選ぶことに
違和感のような感情が取り去れなかったのです。
「プラセンタでなくて、いいんじゃない?」
が、正直な気持ちでした。
婦人科医の中でも意見が分かれます。
ちょうど学会があったので
お2人のお医者さんに意見をお聞きしました。
1人は「1本打ったらカルテを15年間も
保存しておかなくてはならないんだよ!」と。
1人は「血が汚れる。」という
ちょっと過激な表現をされました。
更年期治療への返答であった可能性はありますが、
尊敬するお2人の婦人科医は
そろってアンチの意見でした。
私にプラセンタを勧めてくださった先生は
「悪いわけ、ない!」 と明快で、
胎盤が持つ特性・働きからと私は受け取りました。
また「医学生の頃からプラセンタを研究してきたけど
副作用の報告に一度も当たったことがない。」とは、
プラセンタ注射を更年期治療のメインにしている先生です。
このお二方も大変熱心な婦人科医です。
結局私は、献血と臓器提供を諦めました。
理由のひとつは、
献血にも年齢制限があって、女性は69歳。
私にはあと10年くらいであること。
臓器提供も、加齢による制限がもっと増えるのだろう。
そう考えて、
とにかく歩けるようにならなくては!と
自分の人生を守る方を選びました。
ただ、長年の希望は簡単には捨てられません。
なんか、悔しいですよね〜
なので、一刻も早く検査方法が確率して、
プラセンタの安全性が確固たるものになり、
献血や臓器提供の制限がなくなることを
心から願います。
そういえば、周りの脚や腰が痛いというオジサマ族で
神経ブロック注射している人が多いなと
これを書いていて思い出しました。
その手もあった!と(//∇//)
あれこれ悩んで始めたプラセンタ注射ですし
後戻りはできないので、
プラセンタで痛みと向き合います(^-^)v
「ヘタコイタ〜」
そんなギャグがありましたけど、
計画性なく、年甲斐もなく、勢いで突っ走り
自分の身体を痛め、悪化させてしまったけれど
自分の体と折りあうをつける機会は
大人になるほど、増えるなあ〜〜と実感するこの頃。
どうぞ私を反面教師として。
身体面も上手く折り合っていただきたいと思います。
下記、ご参考まで💛
【更年期障害、疼痛、美容などにプラセンタ療法】
【邑楽センタ療法と中医学の調整採用】
日本胎盤臨床医学会代表理事 漢方専門医
長瀬眞彦著 (ハート出版)
日本赤十字社 大阪府赤十字血液センター
献血Q&A 13.
プラセンタ製剤を注射した人が献血できないのはなぜですか?
⇒ ヒト胎盤(プラセンタ)由来製剤とは ⇒ こちら
2006年厚生労働省の通知 ⇒ こちら